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「あっ、せきくんだ」 いきなり 青くんの嬉しそうな 声がレッスン室に響く 「青くん、よっ」 柔らかな笑みを浮かべる 爽やかそうな男が 青くんに話しかけてきた 「最近踊るの調子いい?」 馴れ馴れしいな 「んう、まあまあ」 あれでまあまあとか 凄すぎでしょ 「とかいってー 振付師さん褒めてたよ」 絶対こいつ青くんのこと好きじゃん 「うぇ、あいつやだ おいらにセクハラすんだもん」 は? まじかよ 気づかなかった 「はは、仕方ないよ 青くんが可愛いからだって」 「可愛くねーよっ」 てか俺忘れられてない? いや、完全忘れられてるよね 青くん・・・・気づけよ! 「・・・お、こーくん忘れてた」 ガン見してたら やっと気づいてくれた 「あんね、こーくんってゆうの」 「江宮黄です。 よろしくお願いします」 俺から言った 「ぁあ、俺は南川赤 っていうよ。よろしく」 青くんと喋ってるときより 今は言葉に刺があるように思える 「じゃ、俺行くね」 「おう、ばいばい」 「ふっ、ばいばい青くん あと、江宮くん」 いらっ、 あとってなんだよ、あとって 嫌味なやつだな 「こーくん、どうした? 顔怖いぞ?」 「へ?ああ、ごめん」 「んぅ、」 口尖らして拗ねてる、可愛い 「許してよ、ね?」 上目遣いで言ってみる どんな反応すんのかな 「・・・・・許してるし」 え、まさかの効果アリ? でも俺は青くんと さっきまでいた南川くんの 関係が気になった .
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