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「はー、食べたねー」
「お前、食い過ぎ!」
「いーじゃんっ、あ!青くん」
「え!」
自分でもびっくりする
くらい顔が緩む
「あ、ふうちゃんだ」
「青くん、これからご飯?!」
「うん、そうなの」
「青ちゃん一人なら
誘えばよかったなっ」
「ふふ、いいよ。だいじょぶ」
あ、また笑った
可愛いな
・・・・・ん?
可愛いな?
俺、今誰に可愛いって思った?
・・・・青くんに?
いや、ないだろ
だってそんなの、ありえない
「あ、みやごめんね?
もう話し終わったから行こ!」
「あ・・・・ああ」
そのあとは
違和感のある気持ちで
ずっと踊ってた
「はぁ、疲れたねー」
飲み物買ってくる、って
風さんがいったから
お言葉に甘えてみた
「はい、じゃあここから踊って」
ふと振付師の声が聞こえた
無意識に俺は青くんを探す
「あ、」
青くんは床に座ってた
「青くんもちゃんと踊って」
「やだ、おいら今気分じゃねーもん」
振付師と言い合ってて
俺は踊り教えてもらってるし
絶対そんなことできないから
すげぇなって思う
そのあとも何回か
振付師が青くんに
話しかけてたけど
青くんはずっと無視してて、
俺は人に初めて興味をもった
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