生きている私 I
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今、思えば 彼と出掛けた事も無ければ、 彼の家も知らない。 彼の出身の中学校も知らない。 彼の家族構成も知らない。 そういう友人もいるかも知れない。 でも彼も私も高校の友人はそれしかいなかった。 その日、私は彼の家を訪ねた。 彼の家には両親が揃っていた。 玄関やリビングを見て、彼が一人っ子である事を知った。 彼の家は一軒家で高校からは近からず遠からず。
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