難易度1 その一:悪鬼の尾

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半分程駆け上がって、あの人の顔が見えた所で、ヒバリに呼び止められた。 「あっ、ごめんなさい! コードネームを決めてもらうの忘れてました」 「ALで良い! エーエルでALだ」 「わかりました、登録します」 階段を登りきると、あの人が俺を見てた。 フッと、笑いかけてくれる。 それに釣られて俺も笑った。 目つきは悪いけど、良い人だ。 「さっき紹介したな、ドール少尉だ。 彼は生まれつき言葉が話せないんだ。勘弁してやってくれ」 「いいいいえ!、そんなの気にしないッス!! じ、自分!、アルド・マッカードです!、よろしくお願いします!」 あの人は頷いて、自分の神機と俺の神機を交互に指差して笑った。 あの人の手にも、ナイフがあった。 どうやら俺と揃えてくれたらしい。 「お揃いッスね」 俺の言葉に満足そうに頷いた。 「よし、じゃあ行ってこい。早々に終わるだろうが、怪我なんぞするなよ」 「りょ、了解であります」 スゲー脅されてる気分だぜ…。 頷いて歩き出した。 これから初実戦。 俺が仕留めてやるぜ!
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