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部屋を出たソーマを待っていたのは黄色のニット帽を被ったオレンジの髪の少年だった。
藤木コウタ。
コウタはソーマを見て、よっ!、と手を上げた。
「なんの話だった?」
「お前に教える必要は無え」
「良いじゃんか、一人よりも二人三人の方が良いだろ?」
ソーマ自身、過去の経験からその事はわかっている。
しかしコウタに話してしまうとすぐにボロが出そうで嫌なのだ。
少なくとも、この事を本人に気づかれるのは不味い。
お喋りなこいつの事だ、うっかりと口を滑らせた、と言うのはシャレにならない。
「コウタ。あんまり深入りすると、頭割られますよ」
「あ、アリサ。
何だよ、お前は知りたくないのかよ」
アリサ・アミエーラ
新型神機使いの一人だ
数年前、ロシアからこっちに来た。
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