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「喜べ、君にぴったしの偏食因子が見つかった」
その一言で、俺はフェンリル極東支部にすっ飛んだ。
といっても、極東支部近郊の居住区に住んでるから、そう遠くない。
扉を蹴破る勢いで支部に走り込むと、そこには知らない人達が俺を注視していた。
人々は腕に真紅の腕輪をはめていた。
あれが偏食因子…。
その中心に居る女の人が俺を見て話しかけてきた。
近くにはもう一人、切れ長の目つきの野郎が俺を睨んでた。
「お前がアルド・マッカードか。こっちに来い、説明する事がある」
女の人はウェーブのかかった切れ長のロングで片目しか見えなかった。
白いジャケットの間からはデカいのが見えている。
ちょっと気を取られつつ、野郎の隣に並んだ。
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