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満天の星空の下、彼は車椅子に乗った彼女を押していた。
「まぁ、今日はとっても綺麗に見えるわ、貴方と一緒だからかしら?」
明るく笑い、空を見上げる。
「君が頑張って病気と戦っているから、神様がご褒美をくれたんだよ。じゃなきゃこんなの田舎でない限り、見られない。…仕事で、あまり来れなくてごめんね」
「ふふふ…科学者の貴方が"神様"なんて使うと、物凄く違和感があるわね」
クスクスと笑みを溢す彼女は、とても不治の病に侵されているとは思えない。
彼は切な気な表情を隠すように、空を仰いだ。
大丈夫。きっと、今の技術なら彼女は治る。
そう自分に言い聞かせ、彼は笑顔で彼女との他愛ない会話に花を咲かせた。
しかし
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