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え?
何故着替えるかって?
久々の野球だし
男の練習に付き合うんだから、気合い入れたいじゃん!
短パンを脱ぎ、練習用に買った運動着に足を入れる
いきなり着替え始めた琳を男子軍は横目でちらちらと見つめていた
そんな男子軍を見ながら、やっぱ、思春期なんだなぁと、呟いた
『あっずっさくんっ』
着替えてすぐに、一番頼りやすそうな梓のもとに向かった
「なんだ?ってか、梓って呼ぶな///」
『パス練しよー』
「は?出来んのか?」
こんにゃろー女をなめてると痛い目見るぞ
『できるよ~♪手加減する気はないからね(黒笑)』
「?ああ;;」
『おもいっきしミット構えてた方がいいよ!!…いっくよーー』
ヒュッ―――
――――パシィッッ
「っつ!!!」
やっべ、やり過ぎた;
『ごっごめん;;』
あたしは、尻餅をついた梓に駆け寄り自分のミットを外して梓の手を握り、ひとつずつ関節を曲げさせる
『これは?』
「痛くねぇ」
『ここは?』
「痛くねぇ」
『ほかは、大丈夫?怪我はない?』
「ん。いきなりびっくりしただけだから…やけに手慣れてんな…てか、はえーな、球。」
梓に怪我がないとわかり、力が抜けてその場にしゃがみ込んでしまった。しかし、すぐに顔を上げて問いに答える
『速い?』
「いや、簡単なパス練だったのに随分とはえーなと」
『んー…でも、100ちょっとじゃない?』
「ただのパス練で100出すなよ;びくったじゃねーか;;」
まあ、あたしは投手だしぃ…
「てか、お前仕事やんなくていいのか?」
『え?だってアップしなきゃ、仕事できないじゃん』
「??」
『だーかーらー!!
あたしも練習参加すんのっ
あんたより、できんだからねー!!』
フンッと鼻を鳴らしすと、ちょうどいいタイミングで監督から、集合がかかった
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