西浦高校

1/3
前へ
/48ページ
次へ

西浦高校

『行ってきまーーすッッ』 「…行ってくる」 今日は、あたしの…… いや、あたしたちの入学式なんだ 『こーすけッ早く乗してー』 もたもたと、眠そうな瞳を擦りながら自転車の鍵をあける孝介 うん。かわいい 「るせーな。あと10秒待て」 ガシャン 10秒なんか待たずに孝介の後ろに乗るあたし 『とうっ』 「うをぉッッあぶねーじゃねーかアホ! ったくしょーがねーヤツだな ほら。しっかり捕まれよ」 『うんっ』 ぎゅっ 「ばっおまっ///// 当たってんだよっ///」 『んー?なにぃー?』 孝介の言葉は自転車の音で掻き消され、聞こえなかったあたしは孝介の顔に耳を近づけた 訂正 聞こえなかったフリをしたあたしはわざと孝介にくっついた 「!?//////」 『孝介の変態。 ……大好きだよ ほら! さっさとこぐこぐ!!』 「わーってるよ////」 「そーいや、 お前さっき 変態とかいってなかったか?」 ビクゥッッ 『な・なんのことでしょうか?;;』 「明日から、オレの弁当作れよ。卵焼きは必需品だからな」 いやいやいやいや 言われなくても、作る気でした 卵焼きは必需品か… かわいいな オイ
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加