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そんな部室で目立ってた人が数人いた。
その中の1人が…あの人だったんだ。
私の運命を変えてしまうくらいの…そんな存在。
「葉月さん、今日は勉強会だけど、どっちに参加するの?」
葉月さん…とは私の事。
葉月穂波(はづきほなみ)が私の名前。
ちなみに声をかけて来たのは、長沢博美(ながさわひろみ)と言う女の子。
博美はパソコンを持っていて使いこなせるようだ。
「私は初心者だから、使った事ない人の方かな?」
「そうかぁ。
じゃあ私はあっち。
使える人の方だわ。
終わったら、また話そうね!」
勉強会はパソコンをすでに使える人と使えない人に分けて行われた。
私は使えない以前の問題だった。
その使えない人に色々基礎を教えてくれたのが…あの人だった。
あの人の名前は、田崎雄治(たさきゆうじ)と言う。
あの人こと田崎と話したのは、勉強会が初めてだった。
田崎は黒板を使って、色々説明してくれたが、誰1人として意味が分からない。
初心者だから仕方ないのだけど。
意味が分からない私達にイライラしていたのは、ハッキリ覚えている。
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