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私は初心者だから分からなくて当然。
この部活に入るからって予習なんてして来ない。
だけど田崎は予習位してないのか?と言わんばかりの態度だった。
そんな田崎は大嫌いだった。
「葉月さん、どうだった?」
博美が話し掛けてきた。
「わけ分からない…。」
と私は博美に言う。
博美は苦笑いをしながら、
「初心者なんでしょ?
仕方ないよ。」
と言った。
「もーっ、本当、田崎先輩怖くてヤダー!」
と私が博美に愚痴ると、
「まぁまぁ、気にしないでさ。
何なら教えるから。」
と博美は笑った。
その時、
「ひろちゃん、私も怖かった!」
と話し掛けて来たのが、博美の幼なじみ。
博美を『ひろちゃん』と呼ぶ、高瀬幸子(たかせさちこ)だった。
「さっちゃんまで、そんな事を言う。
気にしなきゃいいのよ。」
「まぁ、それはそうなんだけどねぇ。」
幸子は博美に『さっちゃん』と呼ばれているようだ。
私は幸子と話した事が無かったが、博美を通して話すようになった。
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