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『どこに住んでんの?』
『大宮付近?かな。』
『誰に似てる?』
『誰?……人ではないけど、ナマケモノ?』
『それ、顔がとかじゃないじゃん!』
『ちゃうし!性格がじゃなくて!……ま、ちょいそうだけど。』
楽しくて、彼とメールしている間は、悲しい事は忘れられた。
それをマナミに言うと、呆れた顔をしていた。
「嫌ってたのに、何でまたそんなに仲良くなってんのさ。しかも、サイト内で」
「いいの。あん時は、あん時って事で」
「でも、元気になってよかった。私も友希したら、その人に酷い女だからって言っといてあげるよ」
「はぁ!?」
「何マジになってんのよ」
「あのさ、友達に男取られたんだけど」
「あ……忘れてた」
そんな事と思えるくらい、私の心は軽くて、笑えるようになっていた。
あれから一週間。
彼の友達リストには、私しかいなかった。
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