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さよならの後に

『さよなら』

『おととい、彼と別れた。
２年と３ヶ月。

短いのか、長いのか分からない。

まだ、好きなのに……。

さよならだって。
でも、また連絡来るかもしれないって期待しちゃってる自分がいるし。

バカみたい。

この気持ち、いつになったら整理つくんだろう……。

ごめんなさい。
ただの独り言でした。』

　こんな私でも、恋に傷ついて泣くことだってあるのだと知った。

　そして、涙は枯れることなく、些細な事で溢れ出す。

　彼との想い出だったり、彼と同じ名を目にしただけだったり、友人に励まされた時だったり。

　家に着いた私は、音楽を流して、食事もせずにベットに潜り込んだ。

　悲しい曲が流れても、リモコンに手を伸ばす事すらできず、次の曲に移るのをただ待った。