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その「誰か」は長めの黒髪にややつりぎめの目、鼻は高い
一言でいえば美形だ
「んなトコでぶっ倒れてどうした?」
我にかえる
「誰?」
「聞くなら自分から名乗りやがれ」
初めから随分くちがわるい
「俺は……ジャン」
「私はカノン……
あんた頭を殴られてるっぽいから、流れ者にでも襲われたんじゃない?
この頃は治安が悪いから」
よく見ると彼女は自分と同じ制服を着ている
背中にはバイオリンか何かのバックを背負っていた
「そんなに心配そーな顔するなよ。ほら、お守りあげるよ」
「?」
「有り難くもらいなさい」
手にのせるとまばゆく光る
「やっぱり……」
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