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亡骸を埋めたあの日
血塗れで屍が街を徘徊するような
血と肉の甘酸っぱい
腐乱する馨に酔いしれていた
大地よりはぜる雷
足を踏み入れた鉄の蕀の中
侵略されたし聖女の肉体
隷なる刻印
焼けた街に蠢く黒い人影
こびりついた血をもろともせず
絶命の快感
それもまた一興
罪人が戦士
瓦礫の破片と肉片と
空を仰ぐ腕一本
その空に銀に輝く鳥
赤に燃える地
空を焦がす
片骨だけの
名も無い墓
これが貴方の創った世界の成り果て
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