プロローグ! 驚異の常識ブレイク!!

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『藍姉…人生諦めも肝心だよ?』 『そうだけど、今は諦めちゃダメだと思うよっ』 『むぅ…意外と往生際が悪い…』 『それは私の台詞だよっ!』 『こうなったら意地でもイかせる…』 『冬乃ちゃん今日はやけに積極的だね、どうしちゃったのっ!?』 ………。 早く終わらないかな…。 扉に寄りかかってボーッとしていると、急に扉のカーテンが靡いた。 「あなたも苦労してるみたいね」 「………………。緋音さん、そこは窓ですよ」 「わかってるわよ」 学校の制服を纏い、俺の部屋にまた一人女性が入り込んできた。 この人は一ノ瀬緋音。 藍羅とは対象に位置する姉で成績優秀、文武両道、才色兼備、そしてドSを兼ね備えたパーフェクト生徒会長だ。 「緋音さん、なぜここに?」 「愚問ね。あなたたちの声がうるさいからよ」 すいませんね。 「それで、どうするの? これ放っといたら夜まで続くわよ?」 「……………………」 その件については激しく同意だ。 「私が止めてきてあげましょうか?」 「………お願いします」 「わかったわ」 緋音さんはそう言って俺の横を通りすぎ、扉を開けて部屋を出た。 「貸し一つよ、幸人君」 …………………。
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