プロローグ! 驚異の常識ブレイク!!

13/21
2203人が本棚に入れています
本棚に追加
/399ページ
「いやー、今日は登校時間がずれてくれて助かったよ~。でないと死んでたね、私。うん」 「オーイ委員長。誰と話してるんだー」 「心の中の私」 「わぁお、それどこの遊戯くんですか」 「まぁ、そんなことはひとまず置いといて。このままだと遅刻するよ?」 「え、だって今日は登校時間がずれてるんじゃ…」 「いや、私家出たの結構ギリギリだったから。そろそろレッドゾーンかなぁ、と」 『………………………』 しばらくの無言の間。 ……………。 「やべぇよ急げーっ!」 「私まだ死にたくないよユッキーっ!」 「先に行くわよみんな」 遅刻なんてしてたまるかっ! こっちは登校に命かけてるんじゃーっ!! 俺たちは再び全力で学校へ向かって疾走する。 くそっ、朝から走るなんて何て拷問だ。 朝から走るのは朝練の奴らだけでいいのによ。 「にゃははははっ。今日も愉快だねーみんなー」 「花崎さん、僕たちも急いだ方がよろしいのでは…」 「おっ、それもそうだねー。じゃ行っくよーリョウヤン!」 俺たちが走り出して数秒後、いつの間にか二人も俺たちの真横を並走していた。 「ねぇみんな」 「なんだ」 「学校まで競走しない?」 「競走?」 「そ。負けたら全員にお昼の飲み物を奢らされるっていう賭けつきで」 『乗った!』 「よしじゃぁ、よーい───」 『──どんっ!!』
/399ページ

最初のコメントを投稿しよう!