プロローグ! 驚異の常識ブレイク!!

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「では気を取り直して…。みなさん、HRを始めますよー?」 教壇に立ち、笑顔を振り撒くこの人は成宮香穂先生。 ミステリアスな雰囲気と眩しい笑顔がチャームポイントの我がクラスの担任だ。 しかし、さすがは紛いなりにも我がクラスの一員。奇妙さはずば抜けている。 まず作り笑顔が巧すぎて思考が読めない。 そして必殺技はチョーク投げ。このチョーク、先生が本気を出すと光速を超えるという。もはや科学現象すらも無視している。 最後に、この人は緋音さんと同質…もしくはそれ以上の性格を隠し持っている。 そのいい例として… 「ふふふふふ…。みなさんにまた会えて嬉しいですよ…」 俺たちを屍にした今も笑っている。 激しくドS。それがこの人の本質だ。 世の中何があるかわからないな。 ちなみに、逃げた藍羅たち御一行はいつの間にか戻ってきていた。 ………世の中何があるかわからないな。 「はーい、みんないますねー? では今日の連絡を伝えまーす」 出席簿を開きながら香穂先生が今日の連絡とやらをいくつか伝えた。 「───最後に、来週から前期期末試験が始まります。しっかり勉強してきてくださいね?」 ……………。 この時俺は…世界の終わりを見た。 あぁ…人生とは、いかに切なく、いかに残酷なものなのだろうか…。
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