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晴子のテンションが一気に上がる。
顔を綻ばせ満遍の笑みで駆け寄ろうと彼女は足を進めた。
「幸彦く――…」
が、声が喉で詰まり身体がピタリと止まった。
駆け寄った際目に映ったのは、自分の恋人であるはずの男に寄り添う……見知らぬ女性。
「……え?」
二人は晴子に気付く様子もなく、寄り添いながらタクシーに乗り込む。
そのままタクシーと共に、颯爽と闇へと消えて行った――…
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