Kissしたまま、さよなら

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・ ・ ・ ・ あの朝から 君は姿を現さなくなった。 太陽が輝かないなら 空は曇るでしょう? 俺の世界には光はなくて 色あせていた。 前に、君と歩いたこの道も 今はただの長い道。 『ユノっ!!!』 君の声も今は思い出。 君の笑顔も思い出。 俺の思い出は、 君で満たされる。 『なんでだよぉ…』 俺は涙を流した。 泣いて、泣いて、泣いて ただ君を忘れるしかないのー 『ユノくん?』 泣き崩れる俺に 話し掛けて来たのは、 君のお父さんだった。 『お…お父さん…』 『娘を頼んだよ。』 『えっ?でも俺…』 『今、あの子は苦しんでいるから。君が支えになってくれないと…』 俺は耳を疑った。 『それって…どーゆー…』 『聞いてないのかい?娘は今ー』 俺は病院に向かった。 ただ君を想って。 『娘はガンなんだ。命は…もって2年。末期なんだ…』 だから君は 俺にあんなコトを。 俺は 病室のドアを勢いよく開けた。
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