断罪の騎士団

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      って言うか、腕がモゲかけていたって・・・・ 言われてみればモゲかけていた気がしなくもない。 モゲかけた腕を一晩で元通りに戻すなんて、やはりセレンさんは優秀な白魔導師だ。 話しは、そのオレの腕をモゲかけさせた人物の話しに移る。 「単刀直入に言う。ギルド“天空の弓”の者と戦ったんだな?」 ギルド――――それは国の認定を受けた公式組織で、各地に存在している。 民間や国から様々な依頼を受ける事で治安維持等に貢献している。 ギルドにはE~SSSまでのランクがあり、大抵のギルドには数名のAランカーがエースとして所属している。 ギルドの長であるギルドマスターになるには、SSランクでなければならない等のルールもある。 因みにSSSランカーは世界に数名しか存在しない。 そして昨日、オレはオールディス王国のギルド“天穹の弓”に所属するSSランカーと戦った。 「全てお見通しか」 断罪の騎士団は、ギルドとの戦闘を禁止している。 ギルドには強者が多いし、義賊である断罪の騎士団がギルドと無意に争う必要はないからだ。 まぁ、それはこっちの事情であり、向こうはそんな事はお構いなしに襲ってくる。 どんなに不正を裁き、苦しむ人々を救おうが、断罪の騎士団がやっている事は犯罪だ。 依頼があれば、ギルドが襲ってきても何ら不思議はない。      
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