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もうこうなったら素直に罰則とやらを受けてやる。
「で、罰則ってのは?」
とりあえず、聞いてみる。
「シナは、今年で16だろ?」
呼び方が“黒騎士”から“シナ”に変わったのは、幾分機嫌を直したからだろう。
けど、罰則からいきなり話しが飛んだ気がする。
「そうだけど・・・・それがどうかした?」
「なら、魔術学校に行ってこい。
それが罰則だ」
「は?」
あまりの予想外の罰則に、思わず間抜けな声が出てしまった。
魔術学校?なんでオレが?
意味がわからない。
いや、言ってる意味はわかるが真意がわからない。
「は?ではない。魔術学校に行ってこい、と言っているんだ」
「そんな事はわかってる。
そうじゃなくて、なんでオレが魔術学校に行かなきゃならないかがわからないんだ!!」
魔術学校って言うのは、読んで字の如く、魔術を習う学校だ。
義務教育ではないが大抵の人間は16歳になると、どこかしらの魔術学校へと入学する。
しかし、雷炎帝相手に深手を負ったと言えど、オレは断罪の騎士団の序列第三位“黒騎士”だ。
その辺の魔術師より圧倒的に強い自信がある。
今更、魔術学校で習う事なんて何もない。
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