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「魔術学校は、何も魔術だけを習う所ではない。学校とはそう言うものなんだ」
オレの考えを見透かした様にセシ姉は言うが、やはり納得できない。
魔術学校は、学校と言うだけあって、カリキュラムは3年分ある。
そんな所に行くなんて時間の無駄以外の何ものでもない。
「だけど――――」
「後、これは命令でも何でもない。罰則だ。
お前に拒否権はないぞ」
反論しようとしたら、速効で封じられた。
「とってつけた様な罰則だな」
せめてもの抵抗として皮肉混じりに言ってみる。
「ああ、実際とってつけたからな」
・・・・まぁ、わかっちゃいたけど。
たぶんオレが雷炎帝と戦ってなくても、なんだかんだで学校に行かされただろう。
セシ姉にはセシ姉の考えがあるのかな。
「私の古い知り合いに、魔術学園を経営している者がいてな。話しはもうつけてある」
そう言いながら、セシ姉は先程まで手元で整理していた書類を渡してきた。
書類には“シルヴァ帝国セントラル魔術学園”と書かれている。
セントラル魔術学園はシルヴァ帝国の帝都に位置する魔術学園だ。
帝国内でもトップの偏差値を誇るエリート学校であり、貴族御用達の学校でもある。
「まぁ、お前の強さなら何の問題もないだろう。
そこに行って色々と学んでこい」
こうしてオレの魔術学園入学は決定した。
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