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「なんでって・・・それはここが断罪の騎士団の総本部である飛空艇内の医務室だからですよ!!
医務室に白魔導師であり医者である私がいるのは当然です!
近いのは中々シナ君が起きないから頑張って起こしてたんです!!」
医務室?
辺りを見回してみると、白を貴重とした部屋に何台かのベッドがあり、そして独特な薬品の臭い。
ついでに窓からは雲が見える。
確かにここは飛空艇内の医務室の様だ。
因みに白魔導師って言うのは、回復魔法である白魔術を扱う魔術師の事である。
だから医務室にセレンさんがいても不思議でもなんでもない。
とりあえず、一言
「・・・医務室っすね」
「医務室なんです!!」
自信満々に言うセレンさん。
『・・・・・・・・・』
妙な沈黙が訪れる。
医務室なのはわかった!
けど、なんでオレが医務室にいるんだ?
その事を尋ね様と口を開こうとしたら、セレンさんに先を越された。
「ところで何で泣いているんですか?」
セレンさんは不思議そうに首を傾げた。
泣いている?
頬に触れてみると、僅な水分が指を湿らした。
「あ、もしかして怖い夢でも見たんですか~?」
そんな能天気な事を聞いてくる。
まぁ、確かに怖くはないが夢見が悪かったのは当たっているが。
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