いち

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「せんたくしてからあさごはんつくるからちょっとまってて」 「はーい」 自分よりも大きいシーツと枕カバーを落とさないように両腕でしっかりと抱きしめている姿は、どこか幼くて笑みが零れた。 ずるずると床に擦っているシーツを目で追いながら悟の後ろをついて歩く。 「ぷは、…ん?しゅうくん?そこでなにしてんだ?」 洗濯機にシーツを入れて一息ついている姿を眺めていると、ようやく気づいた彼に不思議そうに見上げられた。 「可愛いから見てた」 「ふは。…しんぶんよんでろ、ばーか」 「はいはい」  悟くんは俺が“可愛い”と言ったら照れる。なんで?と昔聞いたらかわいくないから、と頬を赤らめられた。  そういうところが可愛いのになあ。
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