訪問者

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「……❗…………」 「…………」 「………。…………」 玄関先で何やら話声が聞こえる。 ガチャ しばらくして部屋のドアが開き、リージアンが戻って来た。 彼の後ろに誰かいる…… 「君がマリアだね 私の名はディーン・カイエン アベルとは傭兵時代からの友人だ」 アベルの友人だと名乗ったその男は、真っ昼間からフランス料理のフルコースを頬張る女にニコニコとほほ笑み掛けた。 「……」 この男、軍の関係者だな… すらっとした長身に軍服がよく似合う。 容姿端麗。長い黒髪を後ろで一つに束ね、歳は40前半には見えない程若々しい。階級章は付いているようだがよく解らなかった。
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