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カイエンは私の前に座り、リージアンの出したお茶を飲んでいる。
「すごい食事だな―――
今日が君の誕生日だからか?」
‼コイツ
何で私の誕生日を知ってるんだ⁉
黙々と食べる私を見ながら彼はニコニコ笑っている。
「日が暮れる前にはここを出たいな…支度は済んでいるのか?」
……?支度?
カイエンはリージアンに向かって話し掛けた。
リージアンが困惑している。
「…何のことだ?」
食事の手を止め、私はカイエンに聞き返した。
「何も聞いていないのか?
リージアン―――
今日私が来ることを彼女には話しいないようだな」
「………」
リージアンは黙って俯いている。
カイエンはため息をつくと身体を私の方へ向け、お茶を飲み干した。そして…
「マリア―――
君達にはこれから私と一緒に、ベルン連合共和国の首都カラミティまで来てもらう」
「何故だ?💢」
まるっきり説明にになっていないし、遠回しの言い方はイライラする💢
言っていることがさっぱり解らない…
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