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『ごめんなさいっ!!』
セリムは自称神を殴り飛ばしてから落ち着きを取り戻したのか、自分がしてしまった過ちの大きさに気付き、只ひたすらに自称神に頭を下げていた。
『謝らなくていいって……仕事をサボった罰だし……うん……』
自称神は真っ赤になった顎をさすりながら、セリムの頭を撫でる。
『……菫、ここにお前を呼んだのには訳がある』
『訳?退屈しのぎとかじゃないのか?』
こいつのことだから思いつきとかだと思ってた。
『お前をとあるの世界に飛ばしたまではよかったんだ。けど、その後のことを考えてなくてな。実はお前がいた前の世界でのステータスは白紙になってんだよ』
まぁ……それはそうだろう。
普通に魔法とかブッパしてましたから。
『そこでだ。とあるの世界に転生して着いたのが学園都市ってことでお前に能力をやろうと思う』
……チートな臭いがすんぜ。
『事前に俺が選んだ能力をカードに書いてきた。さぁ、菫はどのライフカードを選ぶ?』
自称神の手にババ抜きの様に5枚のカードが現れる。
……これで俺のとあるの世界での生き方が決まると言っていい。
唾を呑む込む時に喉が大きく音を鳴らす。
俺は
真ん中のカードを勢いよく掴んだ。
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