覚醒。

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俺が引いた一枚のカード。 そのカードにはこう書かれていた。 《確率操作》 カードに書かれた文字を見ていると自称神が拍手を送ってきた。 『おめでとさん。この五つの中じゃ良いやつを選んだな』 『確率操作……って何?』 『そのまんま。確率を操る能力ってこった。ガリガリ君を食べたら絶対当たるように確率を変えたり、よっちゃんイカを開けたら絶対当たるように確率を変えたりといった感じだな』 『なんで例えが駄菓子限定なんだよ。しかもショボいし』 てか、この能力って戦闘向きじゃなくね? あれですか、転生したけどお前モブキャラね、みたいな方向ですかそうですか。 俺が鬱モードに入る一歩手前で自称神が肩を叩いてきた。 『まぁ気を落とすな。良いやつを選んだって言ったろ?余ったカードを見てみ』 手渡された四枚のカードにはそれぞれこのように書かれてあった。 《ゴミを木に変える力》 《空を飛ぶ程度の能力》 《フェロモン全開》 《ゴムゴムの実を食べたゴム人間》 『お前、この中から選ばせようとしてたのかよ』 学園都市で俺に何をやらせるつもりだったのか、小一時間問いただしたい衝動に駆られたのは言うまでもないだろう。
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