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カエル顔の医者は俺のベッドの横に丸椅子を持ってきて座った。
「とりあえず元気そうで良かったよ。それより、君がどういう経緯でここに来たか知りたくはないかい?」
御坂に電撃喰らってからどうなったか分からんからな。
まぁ、こうして生きてるってことはそんなに大事にならなかったってことか。
「一応知りたいです、はい」
「じゃあ、君が気を失ってからの話をしようか」
状況を思い出すように目を瞑って、数秒経ってから話し始めた。
「今日の昼過ぎ……だから二時間前かな?一般市民から男性一人が感電して倒れたって通報があってね。救急車がすぐに駆けつけてこの病院に運ばれてきたわけだけど……君がこの病院に搬送されてきた時はそれはそれは大変だったんだよ?容態は意識不明の心肺停止状態で、筋損傷、血管損傷、内臓の幾つかが壊死と診断した。勿論、この病院に着いて直ぐに緊急手術さ。でも、手術台に乗せた途端、停まっていた心臓が動き出してね。そして、お腹を切ってみたんだけれど筋肉も血管も全く損傷がない健康状態で、壊死してる内臓なんか一つもなかったんだ。僕は自分の目を疑ったよ。今までこんな患者は見たことが無かったからね?」
「…」
話が長すぎてよく分かんなかったよ。
つまり、俺は死にかけだったのになんか独りでに治って元気になった、と。
ミュウツーのじこさいせい並の回復力だった、と。
俺TUEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!
てか御坂恐ぇぇぇぇぇ!!
あいつ一般人の俺に電撃喰らわせて筋損傷に血管損傷!?さらに心肺停止まで追いやったってのか!?
もう死んでもおかしくない怪我だったんじゃねぇのか!?
レベル5恐ぇぇぇぇぇっ!!!!
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