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「こ、ここまで逃げれば……大丈夫だろ……」
全く知らない道をがむしゃらに走って逃げて着いた先は河川敷。
さっきまでの人通りの多い場所と打って変わって殆ど人がいない。
「え……えと……あたしはなんで知らない人に引っ張られてこんな場所に来てるの?」
あの場に御坂を残したら面倒なことに巻き込まれると思って、とっさに連れてきたせいで現状を上手く把握出来ていないらしい。
「まったく……コンビニで電撃ぶっ放すか?普通。レベル5ってんなら場所を考えて能力を使えっての。来て早々、捕まるかと思ったぞ」
「も、元々あれはあんたがいきなり短パンとか言い出したからでしょ!?」
「仕方無いだろ。他に確認する方法が思いつかなかったんだから」
「確認って何の確認よ!!私は御坂美琴以外の何者でもないんだから!!」
「万が一って場合もあるだろうが。人物確認は大事なんだよ」
「確認の方法に問題があるでしょうが!!いきなり短パン見せてっておかしいでしょ!!」
「あぁぁぁぁぁ!!もーうるせぇうるせぇ!!カエル柄のパンツ穿いてるお子ちゃまが!!」
ビリッ
「………………ビリ?」
「な……なんで……」
顔を下に向け、両手は徐々に拳の形に姿を変えていき、その小さな体から空気中に電撃が走る。
「あ……あの……御坂さん……?さっき俺が言ったのはてんででたらめで適当なことであって決してあなたの下着を知っていたという訳では無いのでありましてつまり何が言いたいかというと…………ゲコ太可愛いよね♪」
「なっ……なんで今日のがゲコ太って知ってんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
転生して初めての意識喪失です。
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