昭和16年

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それから、6年の歳月が流れ、健一は予科練を卒業後、海軍航空隊に配属され、空母赤城の艦上戦闘機零戦のパイロットになる事が出来た。 夢が叶ったのだ。 健二宛に手紙を出した「健二、お兄ちゃん、戦闘機に乗れたぞ。お前も早く、予科練を卒業して戦闘機に乗れよ」 そして、健二は予科練に入隊した。 健二も兄に手紙を出した。「勝負」の二文字だけを書いて。
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