柚葉の日常

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下におりると母さんがご飯をつくっていた 「おはよう、柚葉。…………あれ?あずきは?」 あずきはいつも起こしにきてくれている… というか いつも朝起きたらいる… まあ俺の寝起きが悪いのもあるけど 俺が朝起きればいつもいる それはたしか俺が小学生になったくらいから始まったはずだ… 記憶は曖昧だが… ……なんかアルバムみたくなってきた… 今度暇があればみてみよう つーかあずき遅いな… 「呼んでくる。」 母さんに一言つげてリビングをでた 階段をあがって一番手前があずきの部屋 俺は着替えの可能性を考えノック… ……はせずに中に入る 「うへへ。」 若干変態になりながら… しかしハプニングもなく部屋にあずきはいない… 「やっぱ俺の部屋かぁ…」 俺の部屋にむかう… ドアを開けると 「兄さん……待ってた。」 基本無表情のあずきはニッコニコしている 髪もいつものサイドポニーにしていないので余計怖い 「………兄さん。」 あずきは笑うのをピタリとやめ 「……キス…したくない?」 真面目な顔で聞いてくる あずきは傷つくと自分を自分で痛め付けるクセがある… そうゆうことをする気配をもう感じ取れるようになっていた俺は 「いや……じゃない。」 ……と答えた するとあずきは嬉しそうに微笑んで 「じゃ……しようよ?」 と幸せそうに言ってきた 「今度…な?」 それを俺はこうしてかわす 「……兄さん。」 あきらかに落ち込む妹をみていてもたってもいられず俺は… 「今はこれだけ…。」 とおでこにチューする 「……ふふっ。」 いつもこの手をつかうけどやっぱり言い逃れとかじゃなくて 幸せそうな笑顔がみたくてこうしているのかもしれない… 「……計画どおり…。」 ………とは思わなかった
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