妹が目覚めた日

7/9

653人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
俺は小学生になった あずきは五歳 あずきはとってもかわいくなっていくと同時に俺への接し方もおそろしく変わっていった 親や親戚が話かけると 「…………。」 無言…… 返事は頷いたりするだけ 会話も単語で終わり なのに俺が話かけると 「兄さん……ふふっ。」 といつもはだるそうな目をしているくせに笑ったりする ……正直この頃から甘やかしすぎたと後悔もするようになっていた 妹は完璧に俺とまわりに差をつけるようになっていたから… 兄としては嬉しさ半分めんどくささ半分だった 「兄さん……遊ぼう?」 「いや…えっと今日は学校の友達が遊びにくるんだ……。」 「……わかった。」 目を輝かしていた妹に罪悪感こそあったが 急激に落ち込んだ妹を見ても心配とかはしなかった ―――ピンポーン 「はあ~い。」 母さんが玄関に向かう 「柚葉!友達よ!あんたもう友達できたの?しかも女の子。」 「……うん。」 俺は照れながら女の子を玄関に迎えにいった 「じゃあがって?」 「はい。言われなくてもあがります。」 こいつは山田はずき なんか変な女の子だ どうやって出会ったかはまた話すとして… まあ今でも親友なんだから仲いいのは確かだ
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

653人が本棚に入れています
本棚に追加