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午後3時ごろ…
亮の携帯が鳴った。
トゥルルル~
有紀だ。
有紀とは、2月から付き合ってる。亮も入院中の身だ。
有紀「とおる、切りたい…目の前に剃刀ある…」
亮「とりあえず、剃刀すてろ!今から行くから、電話きるなよ!」
病院から、有紀のアパートまでは自転車で5分ぐらいだ。
アパートの玄関チャイムがなった。
亮「なんもしてないな。よし。とりあえず、病院に電話しよ。」
有紀「うん。」
有紀は病院の外来に電話した。有紀の名前は外来の人は皆しってる。
有紀「すいません…すごく切りたいんですけど、診てもらいたいんです…。」
看護師「とりあえず、聞いてみるから、30分ぐらいしたらまた、電話してください。」
その日は担当の医者が不在だったために当直の医者が診る。
30分後…
有紀「あの~どうですか?診てもらえるみたいですか?」
看護師「6時に来て下さい。よかったね。」
よかったねじゃねぇ~よ!こっちは、大変なんだよ!
と心の中ではそんなの。
そして、なんとか彼氏と一緒に病院へ行くことに。
しかし、行ったら行ったらで、
医者「私は診ません。帰りなさい。」
なんやとこりゃ~!殴るぞこりゃ~!が胸の内
結局、診察なしで切りたい気持ちいっぱいで帰ることになった。
そして、有紀は、母親に電話した。
「お母さん、切りたくて仕方ないんやけど、先生診てくれやんし、来てくれやん?」
母「え~こっちも忙しいわよ。まあ、行くわ。大人しくしてるんやで。」
有紀「うん。ありがとう。」
家にある危険物は彼氏が持っていきました。包丁、剃刀、ハサミ。
30分後…
母親が来てくれて一安心。有紀は、母親の隣で眠りについた。
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