01 -変われないまま-

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「もういいかな……。」 少年は先ほど刀が刺さっていたところを触る。 「素晴らしいほどの生命力だな、お前は。」 男は少し動揺しながら 二本目のタバコを手に取る。 少年の腹は 致命傷とも言えるほどの傷だった。 その前に出血多量で 死ぬはずだ。 しかし 少年の腹には 傷一つなかった。
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