01 -変われないまま-

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グサリ 少年は目を大きく見開いた。 「ごめん。痛かった?」 「不意打ちですか。どこまで卑怯なんだか。」 後ろから少年に刺さった刃は背中から腹へ 貫通していた。 そこから漏れだす──溢れだす血。 「卑怯とはヒドイなぁ、僕はただ君を調べたいだけ。」 「ははっ、調べる……痛いことはやめてくださいよ。」 「痛いこと?ちょっとちょっと……冗談言わないでよ。」 少年を刺した男は 満足そうな笑みを浮かべた。
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