ー始まりー

4/7
前へ
/205ページ
次へ
「なんでお前が俺の制服を持ってんだ?そしてなぜ窓が開いている?」 聞かなくてもわかる質問を俺は鈴に聞いた 「もちろんいつもと同じで朝までずっと志良くんが寝るまで待ってたんだけど…全然寝ないから私も朝まで起きてたんだよ~」 聞いたか? これを病んでると言わずに何を病んでると言うんだ え?俺を好きなのかだって? そんなの当たり前ではないか おいおい…今、俺の事をリア充と言ってるやつは「爆殺☆」するぞ どこがリア充なのだ! ちゃんと16年の間、俺は男逹の秘宝を守ってきたしリアル恋愛などした事がない けど好意を寄せてくれる女子がいるだけありがたい?だと!? 貴様らはバカか!! ヤンデレだぞ?あの誠(まこと)くんが百パーセント悪いけどめちゃくちゃされて少し気の毒に思ったやつだぞ! それはさておき話しに戻るが……… 「バカかお前は。それと窓が開いている理由を言ってないぞ」 少し苛立ち気味に言ってやったが 「あっ、ゴメンね志良くん。窓から入ったから開けっ放しなんだよ」 はぁ~……… 「着替えるから出ていってくれ。俺は学校で寝不足な身体に睡眠を与えねばならないんだからよ」 「じゃあ私も一緒に寝るね」 ………そういう意味じゃないよ!!! 確かにあっち系の話しにも興味はあるけど…鈴が言ったのは違う意味だ! わかってはいるのだが…ついそっち系に考えがいく煩悩の頭を消し飛ばしたい 「お前はダメだろ。優等生なんだからさ」 鈴はこう見えても生徒会長である 一年生でなるなんてバカげているが彼女には人を惹き付けてそれに応える力がある 文武両道で誰にも優しい完璧人間 だけど病んでる… 実際に仲良しの女の子と話したのを目撃された日の夜に家の包丁を持ってきて縄で縛られて殺されかけた事があった 俺の必死の説得によりなんとか助かったが… もし諦めてたら確実にひぐらしの詩音さんみたいに包丁で滅多刺しにされているところだったよ…
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1429人が本棚に入れています
本棚に追加