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「……いい子だよね、みんな」
さっきも「お客さんいないし、おつかい頼んで良いかな」って言ったらね、「じゃあ私達がお客さん連れて来ますよ」って、カミネくんが言ってくれたんだよ――と、嬉しそうに話す壱弥さん。
そうか、それで姉御があんなことを……
(……うん、それが何故狩りになったのか)
やはり疑問が残るが、姉御はそういう人だから、と思うしかない。
「カミネくんはちゃんと先輩として頑張ってくれてるし、それにヒデヨシくんも元気で明るくていい子だし」
もちろん、拓真くんもね。
そう言ってにっこり、微笑む壱弥さんをなんとなく直視出来なくて、俺は慌てて顔を背けた。
「し――心配なんで、俺も行ってきます」
「うん、おやつにミニケーキを作って待ってるからね」
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