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『取りあえず無事そうで良かったです
今後は気をつけてくださいね』
「あ、待て峯岸!」
去ろうとした峯岸の腕を、がしっと掴む。
峯岸は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐ顔をしかめさせた。
『…隊長さん、お酒臭いです』
「わ、悪ィ…って!そんなことより!」
『はい?』
相変わらず無表情だが、面倒臭いと感じていることが分かる。
しかし、原田はそれでも構わずに続けた。
「お前…女か?」
二人の間に流れる空気が、完全に止まった。
峯岸は驚いたような顔もせず、黙って原田を見る。
数秒原田を見た後、峯岸は口元にわずかな笑みを作った。
『何故そう思いましたか?』
「最初は他より背が低くて声が高いな、としか思わなかった
だが、稽古の後でも汗臭くなかったし、さっきも肩幅が異常なほど狭かった
今だってそうだ、腕も女としか思えねーくらい細い」
『………』
峯岸は一度無表情になったが、また笑みを浮かべた。
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