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「いいよな、彼は」
「………はい?」
冷や汗がたらりと垂れる。
早くこの状況から逃げないと、何かが感染しそうだ。
「少年らしい細い腕に、女でも滅多にいない汚れなき真っ白な肌
稽古で首元に伝う汗は、爽やかささえ感じられる
何より細い腰が」
「分かった分かった!もういいです、武田さん!」
うっとりとした表情で語る武田が、あまりにも気味が悪かった。
武田は弁舌(?)を途中で遮られて不快そうな顔をしたが、よほど峯岸を気に入ってるらしく、気にしていない。
「原田くん、峯岸くんの非番の日を教えていただきたいのだが」
「…流石にそれは、本人に直接聞かねーと分かりませんね
隊士一人一人の非番なんて、覚えられねぇっスよ」
「ふむ…」
武田は面白くなさそうな顔をしたが、何か閃いたらしく、ニヤリと笑う。
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