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『実際あそこは、お人好しさんが沢山居るだけなんだよ
僕が女ってこと一緒に隠してくれてる人や、感付いてても何も言って来ない人ばかりなんだ
変なところでお節介焼きで、自分より他の人の心配ばかりしてるんだよ、みんな
純粋に剣を愛し、剣で生きていこうって思ってるだけ
悪い人を探すほうが大変な場所なんだ、新選組は』
最終的には、説得と言うよりも、自慢のように聞こえた。
でも、原田は嬉しくて。
ただただ、嬉しかった。
菜緒が何も考えずに新選組にいたわけではない、という事実を知ることができたから。
姉はあまりにも峯岸が楽しそうにそう語るから、最初は呆然としていた。
でも、すぐに微笑んだ。
「…そう、菜緒が言うのなら、とてもいい人たちなのね」
姉の言葉に、峯岸は無邪気な子どものように頷いた。
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