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「本当、菜緒の言う通り
いい人ばかりね、新選組って」
「へ?」
訳が分からず峯岸を見るが、答えを教えてくれそうもない。
姉は一頻りクスクスと笑うと、品の良い笑みを浮かべる。
「初めまして、菜緒の姉の、峯岸菜歩(ナホ)です
妹がお世話になっています」
「お…えーっと、新選組十番隊組長、原田左之助だ
菜緒は俺の隊に所属している」
かしこまられて挨拶をされ、つい原田もどこぞの大将のように大袈裟な口調になる。
しかし、そこは峯岸の姉と言うべきか、気にしていないようだ。
「この子、こんな性格だからきっと苦労されてますよね
ごめんなさいね、生まれつきなんです」
「いやいや、確かに驚かされることもあるけど、菜緒がいてくれて良かったって思うぞ」
精一杯褒めたつもりだが、当人は疑いの眼差しで見てくる。
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