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「それなら仕方あるまいな
本人に直接聞くからよしとする」
「なっ…本人に!?」
お前は権力を利用して、峯岸を無理矢理…なんてするんだろ!?
そう言いたくても、武田に反論をすると、後が非常にややこしいことになる。
「…原田くん、何か問題でも?」
ややこしいこと…とは、つまり近藤への告げ言だ。
近藤は武田を完全に信頼しているため、武田の誰でも分かる嘘も見破ることが出来ない。
恐らく武田は、このことを大袈裟に近藤に伝えるつもりなのだ。
原田が自分にだけ隊の人間との関わりを許さないとか、十番隊は組を潰す計画があるから、他の隊と関わらせないのかもしれない、とか。
「…分かった、好きにしてくれ」
原田の言葉に、武田はにっこりと微笑んだ。
「…では、お言葉に甘えさせていただこう
原田くんが話の分かる相手で良かったよ」
原田の肩をポンポンと叩くと、武田はどこかへ去ってしまった。
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