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「新選組に入隊したなら、まだまだこれからも苦労すると思う
でも、絶対逃げ出したら駄目よ
一度決めたことは、最後まで前を向いて頑張りなさい
菜緒には、素敵な隊長さんがいるんだから」
『…うん、頑張る』
峯岸の声が、わずかに震える。
今更ながら、菜歩と会えた実感が沸いたのだろう。
菜歩はぐっと自分の涙を拭うと、にこっと笑った。
「ほら、泣かないの!
女の子は笑顔でいるのが一番可愛いって、お母さんに言われてるでしょ?」
『っ…分かってるよ』
それでも、峯岸の体の震えは止まらない。
踏ん張っていた涙も、ぽろぽろと溢れ落ちてきた。
ふぅ、と微笑みながら菜歩は溜め息をつく。
「原田先生」
ぽんぽんと峯岸の背中を優しく叩きながら、原田を見た。
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