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今日、九月十二日は、監視を始めてちょうど三日目だった。
三条大橋を中心とした三カ所に隊士が配置され、包囲体制をとれるよう準備している。
原田と峯岸は、高札場からは少し離れた場所に陣取っている。
原田の班は、十二名。
橋の東側、荒物屋には大石鍬次郎率いる十名、西側の酒屋にも十二名。
更に橋の下には、変装した連絡係の二人の隊士がいて、大袈裟なほど準備は整っている。
ここまでしなくても…とは思うが、逆にここまでしないといけないほど、幕府の威信が落ちたということだ。
「あー、イラつくぜ」
犯人の目星のつかないまま時間だけが過ぎて、原田だけでなく、みんな歯痒さを感じている。
平然とぼーっとしていられるのなんて、峯岸ぐらいだ。
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