第十四章:三条制札事件

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それから、数刻後。 「…おい、菜緒」 『はい?』 原田が橋のほうを見ながら、峯岸に話しかけた。 その眼差しは、やけに鋭い。 「少し、橋の様子を見に行かねぇか?」 『え?でも、まだ連絡入ってないですよね?』 「まぁな…」 原田たちは、連絡係から指示を受けてから、速やかに現場に急行することになっている。 指示がない限りは、その場でじっと息を潜めるのが一番だ。 何かあったのかと、峯岸は原田を見上げる。 すると、原田は真剣な表情が一変して、面白いおもちゃを見付けた子どものようにニヤリと笑った。 「俺の勘によると、犯人はもうすぐ側まで来ている 妙な気配を感じるんだ 俺の言葉が嘘じゃなかったってことを、証明してやるよ いいからついて来い、菜緒」    
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