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『…浅野さんが東側の部隊へ知らせるためには、あの人たちの横を通らないと駄目ですね』
「まさか…ビビってんじゃねぇだろうな!?」
『断言は出来ないですけど、可能性は高いです』
原田たちがこんな話をしていても、浅野は動く気配も見せない。
早く知らせに行かないと、完璧な包囲網がつくれない。
そんなことをしている間に、男たちが制札を完全に囲んだ。
このまま制札が引っこ抜かれるのを、原田が黙って見ていられるわけがない。
「もういい!行くぞ、菜緒!」
『はい』
槍を持ち、物陰から踊り出ると、橋へ急行した。
「そこまでだ、お前ら!」
「!?な、何だ!」
原田の突然の大声と登場に、男たちは慌てて制札から離れる。
後を追うようにして、峯岸も到着した。
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