第十四章:三条制札事件

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「(何だよ、もっと素直になりやがれっつーの)」 原田的には、隊長さん凄いですとか、流石ですね、とか。 そんなありふれた言葉でも欲しかったところだ。 峯岸らしいと言えば、そうなるのだが。 「原田先生!」 少し腐っていると、原田の隊と、東側の部隊が到着した。 しかし。 西側の大石の部隊は、やはり姿を見せない。 そうこうしている間に、男たちは逃走を始める。 『隊長さん、どうしますか?』 「どうするも何も、襲撃する! かかれ、お前らァ!」 完全な包囲網は完成しなかったが、隊士たちは原田の号令と共に、男たちの捕縛を始めた。 少しして、大石隊がやっと到着して、事件は終幕を迎えた。
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