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その後の拷問の結果、彼らは土佐藩士であることが分かった。
主な人物は、藤崎吉五郎と、宮川助五郎。
互いの関係の悪化を避けるため、土佐藩は急遽新選組との酒の席を用意した。
そして、今回の事件は、お互い水に流すという形で、三条制札事件は呆気なく幕を降ろした。
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「長州ではなかったが、まさか土佐だったとはな
土佐は幕府寄りの藩だったはずなのにな」
これも、幕府の威信が落ちている証拠。
そんな原田の嘆きを隣で聞きながら、峯岸はどこか遠くを眺める。
『こんな時代だから、仕方ないですよ
今は喧嘩してるけど、すぐに仲直りしますって』
「当たり前だ
たとえ威信が下がろうと、幕府が滅びることは絶対ないからな」
『はい』
それは、この時はまだ当たり前の常識。
幕府は、永遠に続く。
その常識が、わずか数年後には崩れることになろうとは。
このときの二人は、まだ思いもしなかった。
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